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「第30回日本高齢者大会in東京」に延べ約10,100人が参加しました
~「憲法をいかし戦争法廃止を いまこそ人間らしく生きるために手をつなごう」~

 第30回日本高齢者大会中央実行委員会と同大会東京実行委員会主催の「第30回日本高齢者大会 in 東京」を、2016年9月28日~29日の両日、都内の大正大学 (豊島区) キャンパス内と東京国際フォーラム(千代田区)を会場に、「まちから村からの連帯でひとりぼっちの高齢者をなくそう~憲法をいかし戦争法廃止を いまこそ人間らしく生きるために手をつなごう!」をテーマに開催しました。

 この大会には、46都道府県(熊本県除く)から団体・個人など2日間で延べ約10,100人(28日4,800人・29日5,300人)を超える参加がありました(実行委員会調べ)。大会は、第1日目(大正大学)で分科会、第2日目(東京国際フォーラム)で、全体会を開催しました。2日目の全体会で、ジャーナリストの鳥越 俊太郎さんに「戦後70年 日本の未来へのメッセージ」の演題で記念講演をいただきました。鳥越さんは、「都知事選でもこんなに多く方たちに話したことはなく、今日は興奮しています。現在の危機的情勢と安倍政権の横暴さにストップをかけたい」と熱く語り、会場から大きな拍手を浴びました。全体会は、シニア中心に結成された350人の東京高齢者大会合唱団の合唱で幕を開け、主催者・現地実行委員長のあいさつ、来賓挨拶、大会基調報告、記念講演、明星学園和太鼓部の演奏、若者からのメッセージ、特別決議の採択、東京から次年度開催地の沖縄県への「大会旗引き継ぎ」、沖縄県の決意表明の後、フィナーレは、高齢者大会合唱団と会場全体の大合唱で2日間の大会を終了しました。第31回大会(2017年)は、沖縄県での開催です。


▲鳥越 俊太郎さん


▲全体会全体で「いのち輝け」のプラカードを掲げました

第30回日本高齢者大会の概要

◇名     称:
2016年第30回日本高齢者大会in東京
◇運営体制:
中央実行委員会と東京実行委員会による共催方式
■中央:
委員長 冨田 浩康(日本民医連会長)、事務局長 藤谷 惠三(日高運事務局長)
■東京:
委員長 石川 徹(東京民医連会長)、事務局長 菅谷 正見 (東京高連事務局長)

◇大会の内容:

■第1日目:
8月28日(日)13時~19時 会場・大正大学 各教室・講義室・講堂
学習講座(24企画)・分科会(22企画)・移動分科会(5企画)・夜の企画(講座・江戸文化講座・うたごえ広場の5企画)など合計:56企画。
■第2日目:
8月29日(日) 10時~13時 会場・東京国際フォーラム ホールA
全体会:
挨拶(主催者・来賓)・基調報告・記念講演・決議・文化行事・物産展示即売・書籍販売など

<第一日目:8月28日(日)> 24学習講座・22分科会・4つの夜の企画など合計55企画を実施

 NHK報道局の板垣 淑子チーフプロデューサーによる学習講座「老人漂流社会から団塊世代にしのび寄る老後破産」は、今年4月にNHKスペシャルで放送されたことから330人を超える参加者で立ち見が出ほどでした。日野 秀逸東北大学名誉教授(地域・医療福祉研究所理事長)による学習講座「地方創生で地方が再生できるか」には約300人が参加、日野氏は「憲法で定めた法の下の平等を目指し地域住民が協力し合い地域のきずな・つながりを強めよう」と訴えました。篠崎 次男日本高齢期運顧問による夜の基礎講座「高齢者をめぐる情勢と運動の課題」には、約150人が参加し、「安倍内閣のすすめる異常と言える社会保障の改悪に、私たちが自覚をもって一つ一つ地域でどうたたかうかを学ぼう」と熱い語りに拍手が出ました。そのほか、「平和と立憲主義のために私たちがなすべきこと」:渡辺 治一橋大学名誉教授に300人、「ひとりぼっちの高齢者をなくすために」:河合克義明治学院大学教授に230人、分科会「シンポジウム:孤立のないまちづく」に約200人、分科会「シンポジウム:住民主体の包括ケアづくり」に約220人、分科会「ころばん体操で元気な高齢期と転倒のないまちづくり」に約150人など、第一日目:4,800人超の参加でした。

 また、各会場で行った熊本地震へのカンパには合計:63万588円が寄せられました。


▲板垣淑子プロデューサー(NHK)


▲学習講座「老人漂流社会」は
立ち見や通路座り込みまででました


▲学習講座「地方創生で地方が再生できるか」に
約300人が参加


▲日野秀逸東北大名誉教授


▲篠崎次男日本高齢期運協顧問


▲夜の基礎講座「高齢者をめぐる情勢と運動の課題」に約250人


▲第1分科会「高齢者を消費者被害から守る寸劇」


▲第2分科会「生存権裁判と国連高齢者人権条約」


▲第13分科会「今風井戸端会議」の会場


▲福井典子アドバイザー

<第二日目:8月29日(月):全体会10時~13時>司会:加藤頼さん(俳優)・糀谷陽子さん(都教組)

 オープニングは、高齢者大会合唱団(シニア中心350人)の大合唱で幕を開けました。主催者あいさつ:冨田 浩康中央実行委員長、歓迎のあいさつ:石川 徹東京実行委員長、来賓あいさつ:宮本 徹衆議院議員(日本共産党)、大会基調報告:藤谷 惠三中央実行委員会事務局長(※全文後掲)、記念講演「戦後70年 日本の未来へのメッセージ」で、ジャーナリストの鳥越 俊太郎さんは、「ここに集まった皆さんと多くの国民と手を携え、全野党の統一で、横暴な安倍内閣にストップをかけ、現在の危機的な情勢に対抗しましょう」と訴えました。幕間に、中島香織さん(東京民医連)が「大会カンパ」を訴えました。続いて、50人の皆さんによる明星学園(東京都三鷹市)の和太鼓演奏は、高齢者の怒りと今後への決意を反映するかのような勇壮で腹の底に響く素晴らしいパフォーマンスでした。「若者からのメッセージ」は、石川 澄恵さん(安保関連法案に反対するママの会)「この子が平和でのびのびと育つ社会にしたい」と訴え、保科 博一さん(新宿一般労組)「高齢者と若者もみんなが安心して支え合う社会をつくりましょう」と呼びかけました。大会決議「高齢者の尊厳とくらしを守り、社会保障の充実を求める!」は、山元美奈子さん(新日本婦人の会)が朗読し全体の拍手で採択しました。そして、東京都から次回開催地の沖縄県への「大会旗引継ぎ式」が行われ、次回開催地の沖縄の平良宗潤(たいらそうじゅん)さん(沖縄医療生協)が決意表明し、次回の実行委員会を担う沖縄医療福祉生協の10人を紹介すると会場から大きな拍手が湧きました。閉会挨拶:森田 稔東京地評議長に続いて、フィナーレは350人のシニア中心に結成された高齢者大会合唱団と会場の参加者が、「沖縄を返せ」と「青い空」を大合唱し、2日間の大会を終了しました。2日目の参加者は約5,300人でした。会場で募った大会カンパは1,421,374円でした。


▲高齢者大会合唱団によるオープニングコンサート


▲約5,300人が参加した会場の様子


▲冨田 浩康中央実行委員


▲石川 徹東京実行委員長


▲来賓:宮本 徹衆議院議員


▲藤谷事務局長


▲石川澄恵さん親子


▲保科博一さん


▲山元美奈子さん

▲明星学園和太鼓部50人の和太鼓演奏舞の様子▲


▲フィナーレ:350人を超す高齢者大会合唱団


▲東京都から沖縄(次回開催地)へバトンタッチ


▲決意表明:平良宗潤さん


▲閉会挨拶:森田稔議長


▲司会の加藤さんと糀谷さん


▲参加者に歌いかける高齢者大会合唱団のみなさん


▲歌と手拍子で答える参加者の様子

【予告】
「第30回大会報告集」は、11月中に発行の予定。予定頒価:1,000円(含む送料)。
「DVD第30回大会報告」は予定頒価:500円(含む送料)

※詳細は実行委員会事務局に問合わせください。
次回開催地沖縄県から沖縄医療生協の役職員10人が参加

第31回大会の沖縄現地実行委員会はこれから結成されますが、事務局の中心を担う予定の沖縄医療生協から10人が参加したことが会場に紹介されると、大きな拍手がわきました。10人は東京大会の様子や運営体制などを体験しました。


▲沖縄医療生協からの参加者たち


▲「沖縄医療生協」の小旗を掲げる職員

<問い合わせ先>

日本高齢者大会中央実行委員会 事務局(日本高齢期運動連絡会内)
電話・Fax:03-3384-6654
日本高齢者大会東京実行委員会 事務局
電話・Fax:03-5956-8781