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日本高齢者運動連絡会と東京都老後保障推進協議会は厚生労働省と予算交渉を行いました

 日本高齢者運動連絡会(略称:日本高連、東京都中野区、藤谷惠三事務局長)と東京都老後保障推進協議会(略称:都老協、城田尚彦会長)の代表は、2016年2月9日に、厚生労働省の担当者と来年度予算について交渉しました。この交渉は、昨年12月16日に2団体が厚労省に提出した「平成28年度 高齢者予算要求書」に関する回答説明会を兼ねて行ったものです。

 交渉には、社会・援護局、保険局、医政局、老健局、職業安定局から担当者が出席、18項目の要請内容への回答とそれに対する質疑・意見交換を行いました。

 日本高連と都労協から「後期高齢者医療制度の廃止、介護保険制度の改善、特別養護老人ホーム増設、介護労働者の待遇改善、高齢者の就労の確保、高齢者の虐待と犯罪予防」などを要望しました。

 質疑の中で、厚労省側と「高齢者の生活の実態や統計には出てこない現実についての認識が大きく違う」こと明らかになったことから、高齢者側からは「忙しくて現場を見る機会が作りにくいのは承知しているが、今のうちにぜひ現場に足を運んで欲しい」、「社会保障費は削減しないと国が持たないと思っているようだが、充実させて国を発展させる道もあるのでないか」などを主張しました。

 交渉の後、参加者間で、「年に1回の交渉の場だけでなく、要請内容を実現するための運動を全国各地で日常的に行えるようにしよう」「厚生労働省の政策に高齢者の声を反映させるためには、客観的なデータが必要」など話し合いました。

地域医療・福祉研究所(ARSVITA)の活用を!!

 藤谷事務局長が専務理事を務める「地域医療・福祉研究所(ARSVITA)」は、高齢者の要求実現に資するために、全国の高齢期運動組織が統一してとりくめる地域調査(アンケート・聞き取り)の開発や自治体の政策やデータを分析できる住民を育成する研修会も準備しています。私たちは、地域に暮らす一人ひとりの高齢者が、自ら地域の実態を調査し、より暮らしやすい地域にするために必要なことを日々考え、要求としてまとめ、国や地方自治体に働きかけていける、そういう地域運動をつくるためにARSVITAの研究を役立てたいと考えています。

<問い合わせ先>

日本高齢者運動連絡会(略称:日本高連) 電話&FAX番号:03-3384-6654