高齢期運動とは

日本高齢者憲章

だれもが長生きしてよかったといえる日々をつくりだすために!!

 1987年は全国高齢者運動の幕開けの年でした。
残暑厳しい京都の全都道府県から延べ6千名が駆けつけ、第1回全国高齢者大会をみごとに成功させた年でした。
 1988年9月、第2回全国高齢者大会を福島で開催し、公的負担の削減、自助努力、民間活力の活用という国の社会保障政策に対し、憲法を基本としたこの高齢者憲章を今後の高齢者運動の基本に据え、高齢期の保証と平和を目指す運動をすすめていこうと採択しました。
 子どもや孫たちにしっかりした高齢期保障と民主主義と核兵器のない平和を引き継ぐために・・・。

(第2回全国高齢者大会報告集より引用)

高齢者憲章

高齢者は歴史と社会の建設者として敬愛されます

高齢者は家族・地域・社会の一員として重んじられます

高齢者はどのようなときも人間としての尊厳を守られます

高齢者は健康で文化的な生活をする権利があります

高齢者は意欲にみあって働きつづける権利があります

高齢者は安心して医療を受ける権利があります

高齢者は快適な住居と環境に暮らす権利があります

高齢者は安全な交通とその手段を自由に利用する権利があります

高齢者は必要とする福祉をうける権利があります

高齢者への保障は国・自治体・大企業の負担を原則とします

高齢を理由にしたすべての差別をなくすこと

高齢を理由にしたあらゆる不利益を直ちに償うこと

高齢を理由にしたいかなる権利侵害も回復すること

高齢者を職域・地域から孤立させないこと

高齢者を軽んじる政治・風潮を是正すること

高齢者は人格と人生の全面的な発達成熟を追求します

高齢者は生きる力としての文化を若い世代と共有します

高齢者は自由と愛と民主主義を尊重します

高齢者は国際的連帯と核兵器のない平和を望みます

国はこの憲章を政策の基調とし

地方自治体はこの憲章の実現をめざし

あらゆる企業活動がこの憲章を基準とするよう

高齢者・国民は大きく連帯して

豊かな高齢期づくりに努力します

1988年9月2日 第二回全国高齢者大会(福島)採択